『ぺこぱポジティブNEWS(TV朝日系列)』と言う番組で紹介されていた【みらいチケット】。
これは奈良県橿原市にある『げんきカレー』さんで行われている、子供達を救うための取り組みをカタチにしたチケットのことなんです。
この取り組み内容と、オーナーがこのお店を続けられるモチベーションになっているエピソードが素敵で支援の輪が更に広がればと思いました。
【衝撃の事実】日本の子供の6人に1人は相対的貧困状態
みなさんは、【相対的貧困状態】という言葉を知っているでしょうか?
相対的貧困とは、その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のことを指します。
日本の子供の6人に1人(大阪では5人に1人)が相対的貧困状態にあるといいます。
やりたいことができない、欲しいものが買えないだけでなく、思う存分ごはんが食べられない。
そんな子供達が6人に1人はいるということです。
オーナーが『げんきカレー』を始めた理由
英会話教室を営まれている『げんきカレー』さんのオーナーは、その現状を目の当たりにし、未来ある子供達のために食を通して支援したいと考えました。
そこで国民食とも言えるカレーライスを『ANSHIN(安心)、ANZEN(安全)、ANKA(安価)』で提供するため、お店を立ち上げ【みらいチケット】を考案されました。
「子供達にはせめてお腹いっぱいご飯を食べさせてあげたい」という思いに共感したお客さんが【みらいチケット】使って子供達に支援することができるんです。
カレーがたった200円!
『げんきカレー』さんでは、中学までの子供は100円、高校生以上でもたったの200円でカレーが食べられます(ちなみにトッピング追加が別途料金で出来ます)。
そもそも激安過ぎるやんっ!って話なんですが、これに加えて子供は【みらいチケット】を使用して無料で食べることができるんです。
子供達が無料で食べられる【みらいチケット】の仕組み
【みらいチケット】は、お客さんが200円で購入して店内のホワイトボードに日付のみ記載してそこに貼っておき、子供達は自由に使えるという仕組みだそうです。
つまり自分以外(子供達や他の人)には誰が購入したものなのかは一応わからないようです(本人は日付を記入するため、それを見ればわかるわけですね)。
あくまで【見も知らない人の善意カタチ】それが【みらいチケット】ということなんです。
カレーも【みらいチケット】も200円という激安の理由
それにしても、大人料金も【みらいチケット】も200円という破格の値段。
どうしてそんなに安く販売しているのか?
特に説明はありませんでしたが、恐らく以下の理由なのかな、と思います。
- 安い分【みらいチケット】をたくさん購入して欲しい
- お客さんの経済状態が厳しくても【みらいチケット】が買えるようにしておきたい
- そもそも経済状態が厳しいお客さん(なんせ高校生以上だから)も助けてあげたい
たくさん購入してあげたくなりますね。
そもそも200円のカレーってちゃんとしてるの?
これって結構気になると思います。たった200円なわけなんですから、文句も言い難い。
そこで200円のプレーンカレーについて調べました。
量について
どうせ量少ないんでしょ?と思われるかもしれませんが、
ルーとご飯で総量なんと500gだそうです。
めっちゃ多いwというか多すぎるぐらいですよね。
これならどんな子でも満足できそう!
具について
量はしっかりあるとなると、じゃあ具が全然入ってないとか?と思ったんですが
ごろっとした鶏肉がいくつも入っているらしいのです。
これならトッピングしなくても十分満足できそうですね。
味について
とりあえず子供向けに辛さは抑え目(甘口)になっているそうです。
ルーはサラサラ系らしいので、ヘルシーさが伺えます。
(小麦粉で粘度を無駄に高めてないんだろうなという意味)
食べていないので正直わからないんですが、見た目からしても悪くなさそうだし、結構賑わっているところを見ると、それなりに美味しいんだと思います。
毎月赤字10万円。それでもやり続けられる理由
この取り組みを知った時、はたして経営は成り立っているのか?
これが一番気になりました。
素晴らしい取り組みをしていても、結局続かなければ意味がなくなってしまうからです。
オーナーから出た「毎月10万円の赤字ですよ。」という衝撃の言葉。
続いてオーナーから発せられた言葉は
「要はどんなお金の使い方をするのかってことだと思うんです。
わたしは子供達のためにお金を使っている。そう思っているから問題ないんです。」とのこと。
ふむ、ということは英会話教室の経営で生計は十分成り立っている上で、ご自身の余剰金の中でされいるということなのかな?
と思っていたら、多くの企業や農家さんたちやお客さんから、材料の支援などをしていただいて賄っているそうなんです。
なるほどね!それなら納得!!
素敵な取り組みなので、できる限り長く続けていただきたいですね。
想いが回る【みらいチケット】の話
げんきカレーによく訪れて【みらいチケット】を使っていた男の子が社会人になりひさびさ来店した時のお話。
カレーを食べ終わったその男の子がオーナーに「【みらいチケット】ちょうだい」と声をかけました。
オーナーは「あぁ【みらいチケット】使っていいよ。」と言うと首を振る男の子。
「ちゃうねん、今日はそうじゃないねん。おれ初任給が出たからさ、買いにきてん。」
これまで自分が助けられてきたから、初任給が出たら【みらいチケット】を購入して貼ろうと決めていたそうです。
この時オーナーは心底この取り組みをしてきてよかったと涙を浮かべて思ったそうです。
想いってちゃんと通じるものですね。良い子に育っていて何だかうれしい。
来店せずに【みらいチケット】を購入する方法
げんきカレーに来店して購入が通常の手順ですが、場所は奈良県橿原市。
そこまで行けない!けど【みらいチケット】を購入してホワイトボードに貼りたい!と思う人のために来店しなくても購入することができます。
口座振り込みを行いメールか電話で連絡すると、ホワイトボードに日付を記入し【みらいチケット】を貼った写真を送ってくださるそうです。
遠方の方の場合は交通費も馬鹿になりませんから、どうせなら交通費を充てるつもりで振り込むと良いかもしれませんね。
振り込み先などの情報は以下のリンクの一番下にありますので、スクロールしてみてくださいね。
勝手に改善点を提案してみる
素晴らしい取り組みをされているんですが、ちょっと発信活動が少なめかもと思いました。
せっかく素晴らしい活動をされているので、もっと露出することで認知が上がり、支援する方が増えたり、世の中の意識が変わっていくのではと思いました。
例えばInstagramをされているので、ストーリーで日々のホワイトボードの様子をアップするというのはどうでしょうか?
投稿だと重要なお知らせが埋もれてしまったりするので、24時間で消えてしまうストーリーがベストだと思うんです。
せっかく流した内容が消えてしまうことが忍びないのであれば、お礼の意味を込めて過去のストーリーをハイライト機能を使って月別などで残されるのも良いと思います。
これをやることによって自然と可視化状態が作られることで信頼感が生まれ、支援する側が気持ちよく支援できるのではないかと思うからです。
実はカレーだけではない支援活動
今回はカレーについてのみ記事にしましたが、実は子供の学習支援もされています。
ひとり親世帯へ1食分の食事と本をセットにした支援活動をされていたり、精力的に活動されているらしいです。
今回この話を見て、わたしだからできることは何かないか?と考えさせられました。
【みらいチケット】を購入することも素晴らしいことですが、もっと深い視点で考える機会だったのではと思ったわけです。
こういった他の人の意識に刺激を与えるような活動こそが、大きな意味があるんだなと思わされました。
わたしだったらプログラミング教室かなぁ?
でもまずは【みらいチケット】を購入することから始めてみようと思います!
あなたも一緒に支援してみませんか?
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